「Craftman×SDGs」LAITERIE(レイトリー)サスティナブル丸胴シリーズ/ナチュラルな生成りカラーのプルオーバー3型
《糸について》
倉敷は、国内で生産されている帆布の約70%がつくられているほどの一大生産地。
その中でも半数以上の帆布を織っているのが、雄業130年(1888年創業)の歴史を誇る老舗の工場「TAKEYARI」さんです。
昨今のSDGsの流れにおいて余剰糸の処理が問題となり、有効活用を検討されていました。
今回使用した糸は、14/-カード糸で、大手柔道着メーカーの外道着の生地で使用されている無漂白でナチュラルな風合いの糸になります。
《生地について》
和歌山県に日本国内でも世界でも希少となった「吊り編み機」を使った生地を編んでいる、和田メリヤスさん。
1時間に1mしか編めない希少な編み機で編んだ丸胴の吊り編み天竺は、
まるで空気を編み込んだかのような独特のしなやかな風合いを持ち、編み機は常に埋まっている程ファンも多い生地です。
今回は、タケヤリさんの余剰糸を使って編み、ナチュラルな生成りの丸胴吊り天竺に仕上がりました。
そして、そのカットソー生地と布帛をドッキングして3型を作りました。
身頃のカットソー部分はサスティナブル素材を使用しており、
サイドに繋ぎ目がない丸胴。
布帛部分は1型1型素材が異なり、生成りのみの展開です。
「捨てられるはずの糸」「眠ったままの生地」
それだけではただ廃棄=価値の無いものとなるものを
丁寧なものづくりをされている職人の方の手が加わることで
デザインを加えることで
長く着たくなる、長く手元で愛用したくなる価値あるものへと形を変える。
そんなLAITERIEの提案です。
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SDGsの項目に「つくる責任 つかう責任」があります。
「つくる」過程ではそれに伴う「余剰」や「ロス」が出てきます。
それをなるべく減らしたり出ないように考える事。それが「つくる」企業として課せられてくる事です。
全ての事は今すぐには変わらないし変えられないので、
地球規模となるとそれは壮大な理想となってくるかもしれません。
それでも何もしないでいれば何も変わりません。
まずは一歩から。
そんな想いを一人一人が持ち続けて何かを実践し続ければ
大きな実りとなってくることを信じて。